ジンバブエのロバート・ムガベ大統領(92)の強権体制を批判したため、国を去ることを余儀なくされたエバン・マワリレ牧師(39)は、教会がジンバブエの将来を変える力だと語った。
マワリレ氏はムガべ氏の強権的な長期政権に対する抗議運動として、「#ThisFlag(この国旗)」運動を創始した。アフリカ南部のジンバブエは、ムガベ政権の下で経済的に破綻し、失業率は80パーセントを超える。汚職が蔓延し、教育と医療保健は崩壊している。
殺害の脅迫を受けたマワリレ氏と家族は、故国を逃れることを余儀なくされ、現在は米国を拠点に活動している。しかし、21日放送の英BBCラジオ4の日曜番組に出演したマワリレ氏は、世界中の教会が自分の抗議運動を支持してくれたと述べた。
「世界中でキリストの御体の一致を見ることは素晴らしいことです。そして神の御言葉である聖書は、声なき者たちのため、抑圧されている者たちのための代弁者となるようにと、私のような人々に命じているのです。ですから、牧師として私は、決してジンバブエの政治的状況から逃げることはしません」
「私たちキリスト教会の声はジンバブエの将来を変える力なのです」
マワリレ氏はジンバブエの生活の光景を生々しく語った。「ジンバブエの市民たちは、家に帰ることもできず、路上で寝るのです。仕事を得ることができなかったり、野菜を売っても、帰るのに十分なお金を得ることができなかったりするからです」
「そして普通のジンバブエ人は、階級や人種にかかわりなく、銀行で自分の現金を引き出すことができません。ジンバブエの教育制度は崩壊しました。医療制度に関していえば、ジンバブエの主要な委託病院では全く水が出ないのです」
「そのため、自国で貧困者として生きているという意味で、ジンバブエ人の毎日の生活は非常に、非常に困難になっているのです」