甲府市朝気(あさけ)の住宅で17日夜、住人の不動産会社役員・若宮利雄さん(73)が倒れているのが見つかった。警報装置が作動したため駆け付けた男性警備員(34)が発見した。住宅からはいずれも男とみられる2人組が出てきて、警備員を殴って逃走。若宮さんは病院へ運ばれたが、死亡が確認された。警察は殺人事件とみて捜査している。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、甲府市朝気1丁目にある若宮さん宅で17日午後10時15分ごろ、警報装置が作動。警備員が駆け付けたところ、玄関先で倒れている若宮さんを発見した。若宮さん宅からは2人組が出てきて、警備員を棒のようなもので殴り、逃走した。警備員は左腕に軽傷を負った。
若宮さんは一人暮らしで、発見時には鼻血を流していたが、他に目立った外傷はなかったという。病院へ搬送され、約5時間後に死亡した。産経新聞によると、顔には殴られた痕があったという。警察は、司法解剖するなどして詳しい死因を調べている。
室内には荒らされた形跡はなく、時事通信によると、これまでのところ奪われたものは確認されていない。2人組はいずれも男とみられ、身長は170センチぐらい。顔にはタオルのようなものを巻き、半袖のTシャツにズボンという姿だったという。
現場は、甲府市の中心部に近い住宅街。近所の住民はTBSの取材に、「近所だけど面識はなかった。物騒だなと思うので、怖いです。早く犯人が捕まるといい」などと話している。