【CJC】教皇はポーランドの司教らに対する講話のなかで、自らの性自認を自分で決めることができると子どもたちに教えることを厳しく批判した。
米専門週刊紙「カトリック・ヘラルド」などによると、「今日では、子どもたちは学校で次のように教わっている。誰もが自分の性別を選べる、と」と教皇が述べたという。
教皇はさらに「神は男と女を創造した。神は世界をこのように(男と女という2つの性別が存在するように)創造したにもかかわらず、私たちは神の意志とは全く異なったことをしている」と述べたと報じられた。
子どもたちに自らの性を自分で決めることができると教えるのは、教皇によれば「とても不快」なことという。
LGBT(性的少数者)のカトリック者のための組織「尊厳あるアメリカ」(ディグニティ・USA)は3日、声明を発表、性自認に関する教皇の言葉は、多くの国でトランスジェンダーの若者に対する暴力を誘発しかねないことから、「命を危険にさらす」と非難した。
同組織のマリアン・ダディー=バーク事務局長は声明で、「教皇は、LGBTについて嘆かわしく危険なほどに無知だ。LGBT問題は該当する人々にとっては文字通り、生死に関わる問題だというのに」と不快感をあらわにした。
同事務局長はさらに、「教皇をはじめとして多くの人がいまだに理解していないことは、性は自ら『選ぶ』ものではないということだ。性は誕生の時に与えられるものであって、なかには異なる性が間違って与えられてしまったと後に発見する人がいる・・・今では、カトリック教会の公教要理でさえ『同性に対して排他的にあるいは支配的に性的魅力を感じる』人々がいることを認めている。このことは、『深く根差した』現実だ」と述べた。