キリスト教学校教育同盟は、6月10、11の両日に西南学院大学(福岡市)で開催した第104回定時総会において、青山学院院長の梅津順一氏を新理事長に選定した。教育同盟の機関誌「キリスト教学校教育」7月号が報じた。
今回の定時総会は、ちょうど理事の改選期に当たった。前教育同盟理事長で桜美林学園理事長の佐藤東洋士氏は、熊本地震で被害を被った九州学院と九州ルーテル学院の取り組みを念頭に置きつつ、「私たちも未来に向かって新しい歩みをまた始めなければならない時期です」と述べ、理事選出の議案について議論した。
1日目に行われた理事会によって選定された梅津氏は、出席会員全員の賛成をもって新理事長に就任した。あいさつに立った梅津氏は、2014年に青山学院院長に就任し、教育同盟との関わりはまだ2年あまりであることから、「本同盟ではいわば新人です」と述べた。その一方で、「青山学院の教職者はこの間、本同盟のさまざまな活動を担ってまいりました。ですから今後、私個人というよりも、青山学院がチームとして、重責を担っていければと願っています」と語った。
続けて、今回定時総会の会場となった西南学院が創立100周年であることにも触れ、「西南学院よ、世の中に引き下げられるのではなく、世の中を引き上げよ」という西南学院のG・W・バークレー院長の言葉を引用し、「キリスト教学校として、どこも社会への奉仕を掲げながら、果たして、社会を引き上げているのか、もしかして社会に引き下げられていることはないか」と問い掛けた。
その上で、「今この時代に、キリスト教学校のミッションを共有する仲間が多くいることは、大変心強いものです」と述べ、共に切磋琢磨(せっさたくま)しながら前進していきたいと思っていると語った。
なお、今回の総会では、新理事長をはじめ、常任理事、総務理事、会計理事も新たに選出された。また、教育研究委員会、広報委員会、地区協議会などの担当理事の選定も行われた。