大阪府泉佐野市の住宅で13日未明、家族3人が男に刺され、2人が死亡、1人が重傷する事件が発生した。犯人とみられる男は、現場近くで飛び降り自殺をしたとみられており、警察が殺人事件として捜査している。国内メディアが一斉に伝えた。
毎日新聞によると、泉佐野市市場西3丁目の山田米一(よねかず)さん(72)方から13日午前3時15分ごろ、警察に通報があった。警察が駆け付けたところ、住宅の2階で米一さんと娘の美穂さん(42)が意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。米一さんの妻の和美さん(66)さんは、腰や足を刺され、自宅近くで血まみれの状態で立っているところを発見された。重傷だが意識はあるという。
犯人の男はその後逃走し、警察が行方を追っていたが、約2時間後に、現場から約1・5キロ離れた病院の駐車場で30〜40代の男性が死亡しているのが見つかった。男性は3人を刺した犯人の男とみられており、病院の建物から飛び降り自殺を図った可能性があるという。時事通信によると、男性の靴下や飛び降りたとみられる病院4階の非常階段の壁には血が付いていた。
朝日新聞によると、警察に通報したのは和美さんで、美穂さんの交際相手が自宅に入ってきて、刺したと話しているという。自宅の外には高さ約3メートルのはしごが掛けられており、男ははしごを使って2階に侵入したとみられている。当時、2階には美穂さんがおり、1階で寝ていた米一さんと和美さんが悲鳴を聞いて駆け付けたところ、刃物を持って立っていた男に2人も刺されたという。同通信によると、和美さんは通報後、自宅から出て、約50メートル離れた路上で見つかった。