【CJC=東京】5月25日から27日にかけてイタリア沖の地中海で遭難死した移民の数は700人に及んだ。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が29日に明らかにしたと英BBCニュースが報じた。
夏を前にリビアから地中海を越えて欧州入りを目指す移民の数が増えているが、船の転覆や沈没も相次いでいる。「国境なき医師団」(MSF)は、同じ期間の死者数が900人に上る可能性もあると指摘している。
UNHCRのカルロッタ・サミ報道担当はBBCに、「遭難した船はどれも、ほんの数日の間にまとまって出港している。救助する側にとっては、ひどい負担だ」と強い懸念を示した。