静岡県内を走行していた博多発東京行き東海道新幹線「のぞみ38号」(16両編成)の車内で16日午後6時ごろ、包丁を持った中川俊一容疑者(49)=住所・職業不詳=が暴れ、女性車掌(28)が軽いけがをする事件があった。のぞみ38号はJR掛川駅(静岡県掛川市)で臨時停車し、中川俊一容疑者は銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。NHKなどが伝えた。
NHKや毎日新聞によると、中川容姿者は、16両あるのぞみ38号の6両目と7両目の間のデッキにおり、鞄に包丁が入っているのを女性車掌が発見。産経新聞によると、女性車掌が注意すると、中川容疑者が暴れたため、周囲の乗客らが中川容疑者を取り押さえたという。
中日新聞によると、中川容疑者が包丁を持っていることに女性車掌が気付き、包丁を預かろうとしたところ、さらにもう1本の包丁を持っていることが判明。女性車掌の声で気付いた乗客らが駆け付け、中川容疑者を取り押さえた。
中川容疑者は刃渡り約15センチの包丁2本を持っており、乗客にけがはなかったが、女性車掌は右手中指を切ったり、顔を打撲するなどの軽傷を負った。
NHKによると、中川容疑者は警察の調べに対し、黙秘している。
のぞみ38号は掛川駅に約15分停車し、この影響で東海道新幹線は後続列車を含む計2本で遅れが出、約1万5000人に影響が出た。