【CJC=東京】シリア、イラク、ナイジェリアなどで過激派組織「イスラム国」(IS)のキリスト者に対する過激な脅迫が絶えない。それに対抗して組織された「#WeAreN2016」がニューヨークで4月28日から30日まで国際大会を開催した。
大会では、ISの残虐さを物語る報告が行われた。中でも拉致された娘が15歳になるまで性奴隷とされ、最後には殺害されたこと、ISは遺体の一部を親元に送り付けたという事例が衝撃を与えた。
専門メディア「レリジョン・トゥデイ」によると、娘の家にある日、届けられた袋の中に、バラバラにされた遺体の一部と、レイプや拷問の現場を撮影したビデオがあったという。
キリスト者の家を襲撃したIS兵士が税金を払うか立ち退きを要求、シャワーを浴びていた親子が逃げ出す前に家に放火、娘は逃げ出せなかった例も報告された。
ヤジディ教徒のサミア・スレマンさん(15)は、6カ月間性奴隷として拘束されていたと語った。
「純真な子どもたちや、無罪の人々がなぜ苦難に耐えなければならないのか。なぜ対策が何もとられていないのか。あの時から1年半もたったのに、私たちヤジディ教徒やキリスト者など少数派には今も恐ろしいことが行われている。ISに対する国際社会の断固とした行動がまだ行われていない」と訴えた。