過激派組織「イスラム国」(IS)が、米ミシガン州にあるラモント・クリスチャン改革派教会のウェブサイトをハッキングした。ハッキングされた同教会ウェブサイトには、「われわれは、お前たちのローマを征服し、お前たちの十字架を破壊し、最も崇高である方アラーの許可の下、お前たちの女どもを奴隷にする」と書かれていた。
同教会のウェブサイトの異変に最初に気付いたのは、エリザベス・ストートブームさん(15)。ある書類を書くため、教会の電話番号を調べようとウェブサイトにアクセスしたときであった。
そこには「あなたはユナイッテッド・サイバー・キャリフェット(the United Cyber Caliphate)にハッキングされました」との文字が表示され、ISのスポークスマン、アブ・ムハンマド・アル・アドナニが映っているユーチューブの動画が自動的に再生された。
エリザベスさんは、米ニュースサイト「フォックス17」にその時の状況を語った。「ウェブサイトをクリックすると、突然このビデオがポップアップされたので、何これ?と思いました。動画が再生されて、動画の字幕を追って読んでいましたが、クレイジーなことを話していました。私はお父さんを部屋に呼んで、これ見てと言いました。とても怖くて思わず(持っていたデバイスの)カメラを手で覆いました」。
「動画では、クリスチャンたちを嫌っていること、アラーがいかにして神であり、全てであるかということが語られていました。私は、ただ訳が分かりませんでした。彼らは、女性や子どもたちを連れ去るとかそういったことを話していました」
このハッキンググループは、少なくとも過去2年間にわたり、いろいろなウェブサイトをハッキングしている。
エリザベスさんと彼女の父親は、この件について同教会およびFBIに通知した。「ユナイッテッド・サイバー・キャリフェット」はISのサイバーテロリストグループ。過去には「キル・リスト(kill list)」を公表。そこには米国政府職員の名前も含まれていた。