関東学院大学(横浜市)は26日、ベネッセホールディングス(本社:岡山県岡山市)の社内シンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」およびグルーブ会社のベネッセi-キャリア(東京都新宿区)と共同研究をスタートさせると発表し、パートナーシップ協定調印式を横浜市中区にある同大関内メディアセンターで開催した。同大学長の規矩大義(きく・ひろよし)氏、ベネッセ教育総合研究所所長の谷山和成氏、ベネッセ i-キャリア教育事業本部長の竹内健一氏らが出席した。
今回の共同研究は、高等教育機関における学生の成長支援に向けたもので、学生の成長や学修成果を可視化するプロセスを通じて、大学における教育の質向上を目的にしている。同研究では、アセスメントツールを活用して調査を行い、学生の学習行動・成長の多面的評価をし、そこから成長プロセスの可視化と成長要因を特定。同時に事例の抽出と学内の「共通言語」づくりを行う。それら二つを通して、学生を成長軌道に乗せる多様な「仕掛け」づくりをしていくことをイメージしている。
これまでも全学的な教育の質向上に取り組んできた同大と、学びと成長に関する調査研究を行ってきたベネッセ教育総合研究所、年間20万人の大学生が受検するアセスメントの実施・分析実績を有するベネッセ i-キャリアが知見を持ち寄り、大学で学生が成長するために何が必要なのかを明らかにしていく。なお、得られた成果は、日本の高等教育機関における教育の質向上のために広く情報提供を行う予定だ。