東京都豊島区にある慈眼寺(じげんじ)のお布施箱を盗んだとして、警視庁巣鴨署は26日、自称アルバイト・市町典夫容疑者(44)=住所不定=を窃盗と建造物侵入の両容疑で逮捕した。日本テレビなどが伝えた。
日本テレビや共同通信によると、市町容疑者は今月9日正午ごろ、豊島区巣鴨にある慈眼寺の境内に侵入し、社務所にあったお布施箱を盗んだ疑いが持たれている。逃げる途中、慈眼寺の近くの路上で箱を落とし、散乱した現金をかき集めていたところを目撃され、逮捕につながった。市松容疑者は容疑を否認している。
日刊スポーツ紙によると、市町容疑者とみられる人を目撃した人からの通報が2件あり、警察が現場に駆けつけ職務質問したが、市町容疑者が警察官を平手打ちしたため、市町容疑者は公務執行妨害容疑で現行犯逮捕されていた。
お布施箱は木製で重さは約10キロ。中には約15万円が入っていた。1980年ごろに慈眼寺の社務所の玄関内に設置され、約35年間、一度も中を開けたことはなかったという。多くは硬貨だったが、旧千円札や旧500円札なども入っていたという。
慈眼寺は日蓮宗の寺院で、芥川龍之介や谷崎潤一郎の墓があることで知られている。