昨年7月に国の重要文化財に指定された日本聖公会奈良基督教会の礼拝堂で4月10日(日)、教会の重要文化財指定記念パイプオルガンコンサートが開催される。
近鉄奈良駅から徒歩3分ほどの場所にある同教会は1887年に設立され、現在の礼拝堂は1930年、法相宗の大本山である興福寺に隣接する現在の場所に建築された。礼拝堂の設計は同教会の信徒で、興福寺などを建築した宮大工が行い、瓦ぶきの屋根に真壁造り、内観は奈良の特産である吉野杉や檜(ひのき)を使った数寄屋風の作りとなっている。和風建築の教会として貴重なことから、昨年7月に国の重要文化財に指定された。
この日は、京都市出身のオルガニスト臼井真奈さんによるパイプオルガンの演奏が行われる。
入場は無料だが、耐震補強工事のための献金を任意でお願いするという。
<日時>
2016年4月10日(日)午後3時開演(2時半開場)
<曲目>
第1部:聖歌でたどるルターの生涯と信仰
~宗教改革500年を記念して~
「いざ来たれ、異邦人の救い主よ」
BWV659
(聖歌59/賛美歌21 229) J・S・バッハ作曲
「神はわがやぐら」
(聖歌453/賛美歌21 377) J・N・ハンフ作曲 ほか
第2部:パイプオルガンの響き
ピエス・ドルグ BWV572 J・S・バッハ作曲
Mozart Changes Z・ガルドニー作曲
「タンホイザー」より巡礼の合唱
R・ワーグナー作曲(F・リスト作曲)ほか
詳細は同教会のホームページ。