滋賀大学は29日、同大経済学部の60代の男性教授が、ゼミで指導する女子学生に対し、セクシャルハラスメント(セクハラ)に該当する行為をしたとして、停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は15日付。
滋賀大学の発表によると、教授は昨年8月、ゼミで指導する同大経済学部の女子学生に対し、自身の車の中でキスを迫ったという。女子学生が抵抗したため行為には至らなかったが、これにより女子学生は精神的に大きな苦痛を受けた。この教授は過去にも、他の女子学生の手を握るなどのセクハラ行為を行っていたという。
滋賀大学は、管理監督者である経済学部長に対しても文書で厳重注意を行い、「ハラスメント行為により女子学生達を傷つけたことに対して心からお詫びするとともに、今後このような行為がおこらないよう、全学を挙げて再発防止にあたっていく所存です」としている。
京都新聞によると、女子学生が昨年9月中旬に大学側に相談して発覚。教授は、研究の手伝いをさせるとして自分の車に女子学生を同乗させ、大学外の駐車場でキスを迫ったという。また、過去にあった別の女子学生へ対するセクハラ行為については、当時の経済学部長が口頭で注意をしていた。
同紙によると、佐和隆光学長は「このような事態を招いたことは誠に遺憾であり、被害学生に心よりおわびする。再び起こすことのないよう、教職員の意識改革を図る」とコメントした。