三重県津市内のキャバクラで大暴れしたとして、三重県警は29日、指定暴力団「山口組」系の暴力団組長らを再逮捕・逮捕した。山口組と抗争関係にある暴力団「神戸山口組」の組員と一般客を勘違いした可能性もあるという。テレビ朝日などが伝えた。
再逮捕されたのは、山口組の直系団体「弘道会」系の暴力団組長である竹宇治友孝容疑者(40)。また、サンケイスポーツ紙によると、三重県伊勢市の山口組系組長である稲月幸二容疑者(54)が逮捕された。
同紙は竹宇治容疑者ともう1人が再逮捕され、計3人が再逮捕・逮捕されたと伝えているが、テレビ朝日と名古屋テレビは、竹宇治容疑者ら4人が再逮捕されたと伝えている。
テレビ朝日や同紙によると、竹宇治容疑者らは先月20日、津市内にあるキャバクラに十数人で押し掛け、男性客4人にテーブルや酒瓶などを投げ付けて店の営業を妨害した威力業務妨害の疑いが持たれている。客2人と女性従業員が軽いけがをした。竹宇治容疑者らが「どこの組のもんじゃ」(同紙)と怒鳴っていたことから、客を神戸山口組の組員と勘違いした可能性があるという。
竹宇治容疑者らは調べに対し黙秘している。竹宇治容疑者は先月、三重県松阪市で神戸山口組系の組員(45)を殴るなどし、けがを負わせた疑いで逮捕されていた。
名古屋市では今月18日、山口組直系の弘道会の本部事務所前で、低速で走行していた一般車両を弘道会系の暴力団組員らが取り囲み、一般男性を脅したとして弘道会系の暴力団組長ら8人が逮捕されている。この際も、一般人を神戸山口組系の組員と勘違いした可能性があると伝えられている。