大阪府柏原市で29日未明、患者を搬送していた救急車に乗用車が追突する事故が発生した。乗用車を運転していた会社員・毛利泰則容疑者(44)=同府八尾市=は運転前に飲酒をしており、道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕された。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、40代の男性患者を搬送中の救急車が29日午前3時55分ごろ、柏原市本郷5丁目の国道170号の交差点を左折したところ、毛利容疑者が運転する乗用車が追突した。毛利容疑者は酒を飲んだ後一度自宅に戻り、ラーメンを食べに行く途中だったと話しているという。
テレビ朝日によると、患者は緊急手術のため搬送されていたという。同紙によると、患者は別の救急車に移されて病院に搬送された。この事故による影響があったかは同紙は伝えていない。
救急車には患者の妻(36)と娘(8)が付き添いで乗っており、救急車の運転手とこの2人の合わせて3人がけがをした。首に痛みを訴えるなどしているが、いずれも軽傷の見込みだという。
現場は、JR関西本線・志紀駅から南西に約1キロの場所で、北西約1キロには八尾空港がある。柏原市本郷5丁目には朝5時まで営業しているラーメンのチェーン店があるが、毛利容疑者がこのラーメン店に向かおうとしていたかどうかは不明。