トルコの英字紙「デイリー・サバフ」によると、トルコ当局は22日夜、シリアへ渡りテロ組織「イスラム国」(IS)に加わろうとしたとして、シリアとの国境に近い都市ガジアンテップのニジップ地区で24歳の日本人男性を拘束した。男性の氏名などは公表されておらず、イニシャルの「MM」だけが公表されている。
デイリー・サバフがドアン通信(DHA)の情報として伝えたところによると、男性は、氏名不詳の人物から電話で連絡を受け、国境を越えることをに同意した後、シリアへ渡ろうとしていたと話しているという。DHAによると、男性はシリアとの国境に接するカルカムシュに向けて移動していた際に、警戒中の軍警察に見つかり、拘束された。男性は取り調べが終わり次第、日本へ強制送還される見通し。
デイリー・サバフがアナトリア通信(AA)の情報として伝えたところによると、男性の携帯電話の連絡先にISの関係者のものとみられる連絡先があったことを警察が確認しているという。
デイリー・サバフが掲載した写真では、男性は黒縁のメガネをかけており、薄いベージュ色のズボンに紺のジャンパーを着て、両ひざを地面につけて両手を挙げている。近くには男性のものとみられる大小のカバン2つが置いてあり、銃を持った軍警察とみられる軍服姿の男性も写っている。
ベージュ・サバフによると、在トルコ日本大使館は、男性の拘束については「調査中」としており、日本国籍者かどうかも確認できていないとしているという。