横浜市中区の韓国総領事館に昨年12月、汚物が入った紙箱が投げ込まれた事件で、神奈川県警は14日、無職・上沢幸平容疑者(23)=横浜市=を威力業務妨害容疑などで逮捕した。上沢容疑者は容疑を認めているという。産経新聞などが伝えた。
同紙によると、上沢容疑者は昨年12月11日午後1時過ぎ、韓国総領事館の敷地内に、汚物が入った紙箱を投げ入れ、業務を妨害した容疑が持たれている。上沢容疑者は同9日に韓国総領事館周辺を訪れ、下見をしていたとみられているという。
紙箱には、「靖国爆破への報復です」などと書かれた紙が貼られ、民族差別的なヘイトスピーチが問題視されている「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の名前が記されていた。同紙によると、上沢容疑者が在特会に所属していたかどうかは確認できていないという。
朝日新聞によると、紙箱は縦約30センチ、幅約20センチの大きさで、韓国総領事館に隣接する歩道から塀越しに投げ込んだとみられている。周囲の防犯カメラの映像から上沢容疑者が浮上したという。
上沢容疑者が韓国総領事館周辺を訪れていたという昨年12月9日には、昨年11月に靖国神社の公衆トイレで発生した爆発音事件で、韓国人の男が逮捕されていた。