神奈川県山北町の酒匂(さかわ)川で3日、大泉好一さん(80)=静岡県小山町=の遺体がうつぶせの状態で浮いているのが見つかった。大泉さんは認知症で、先月18日から行方が分からなくなっていたという。一方、司法解剖の結果、死因は腰の骨折で、警察は、大泉さんがひき逃げされて川に転落し、下流に流された可能性もあるとみて調べている。テレビ朝日などが伝えた。
テレビ朝日によると、大泉さんは腰などを骨折していたほか、両足には交通事故などで固いものが衝突した際にできるあざがあった。死亡したのは先月下旬ごろとみられている。
一方、大泉さんは認知症のため、これまでも何度か道に迷うことがあったという。産経新聞によると、先月18日は家族に役場に行くと伝えて家を出たという。
大泉さんの自宅は静岡県小山町菅沼にあり、近くには酒匂川が流れている。大泉さんの自宅と、大泉さんが遺体で発見された神奈川県山北町山北の現場は約10キロ離れており、警察は、大泉さんが自宅を出てすぐにひき逃げされ、川に転落し、下流に流された可能性もあるとみて調べを進めている。