中国当局は、地域での十字架撤去に反対した公認教会主任牧師の職を解いた。
中国最大のメガチャーチ、杭州基督教会崇一堂の主任牧師だったヨセフ・グ・ユエセ(顧約瑟)氏は先月、汚職と他の経済犯罪の罪で逮捕された。しかしグ氏の支援者によると、この罪状は、グ氏が教会から数百個の十字架が撤去されたことを公に反対したことに対する報復としてでっち上げられたものだという。
ワシントン・ポスト紙の報道によると、グ氏は2月29日、この事件の裁判がまだ始まっていないにもかかわらず解雇された。グ氏は1月28日、浙江省の省都杭州市内に勾留された。
グ氏の教会がある浙江省は、教会の建物から十字架やその他のキリスト教のシンボルを撤去する中国政府のキャンペーンの標的となっている。当局は、その建物が建築基準に違反していると主張する。
非公認教会は中国当局から長期にわたって迫害を受け続けているが、この弾圧は中国の厳しい共産主義政権に強く迎合してきた公認教会をも標的としている点が大きく異なる。
グ氏の解職は、同じ浙江省の包国華牧師が十字架の撤去に反対したことを受け、懲役14年の判決を受けた後のことだった。グ氏の妻は懲役12年の刑を受け、教会員10人も逮捕された。