過激派組織「イスラム国」(IS)による残虐行為が増加する中、キリスト教宣教団体が福音を伝えている難民キャンプで信仰が起こり始めている。キリスト教宣教団体「リーディング・ザ・ウェイ」の国際事業部シニアディレクターのアラン・ギナン氏は取材に対し、「最大の困難と最多の機会に直面しています」と語った。
リーディング・ザ・ウェイはイラクの難民キャンプで活動しており、衛星放送とラジオによって毎日24時間福音を伝えている。今までに、チームは7700人と直接関わった。
最近イラク北部から戻ったギナン氏は、「ISを神に感謝します」と語った女性を思い起こした。彼女は、「私は生ぬるいクリスチャンで、時々教会に行っているだけでした。今はキリストとこの生きた関係を持っています」と話した。ギナン氏は、彼女の信仰にとても励まされたという。
ギナン氏は、「多数の難民や恐ろしいことを引き起こし、抑制のないこの迫害は、前代未聞の規模であることは疑う余地はありません。しかし、この迫害によってキリスト教信仰が精錬されてもいます。信者に対する迫害が明らかに激しくなっている一方、キリストを人々に示す絶好の機会も提供しているのです。人々はイスラム過激派の姿を見て、イスラム教に疑問を持つようになっています。そして真理と答えを探しています。私たちは、福音の二つの面を全体的に見せようとしています。福音を宣べ伝え、また実践します。私たちの基盤は、言葉でも行いでもキリストを人々に伝えたいという思いです」と話した。
リーディング・ザ・ウェイの地域ディレクターのジョージ氏(姓は安全上の理由で省略)は、神は中東地域の危機を、ご自身の民に近づくために用いているとコメントした。ジョージ氏は、「私たちは、ISが制圧している町や村にほど近い地域を訪問しています。しかし主は、キリストを再びこの地に伝えようとしています。この厳しい冬の時期をテントで生活せざるを得ない、多くの家族に出会いました。人々は激しい苦しみの中で生活しています。人々に福音を伝えるとき、違いが生まれます。この地には今、歴史上最も濃厚に福音が伝えられています。主は多くの人々を変えることができると私は思っています。変化が起こるのを見るために、真実に主に人生をささげている素晴らしい教会のパートナーのおかげです」と話した。