大阪府池田市桃園にある猪名川運動公園で11日午後5時ごろ、高さ約4・5メートルの照明柱が突然倒れ、近くにいた大阪市の小学4年の女子児童が手をはさまれ、指を切断する重傷を負った。照明柱が倒れた原因は、根元の腐食とみられている。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、女児はこの日、兄の野球の試合観戦のために猪名川運動公園へ母と共に来ていた。公園の広場で行われた試合後のミーティング中、女児が座っていたところへ照明柱が倒れてきたという。
同紙によると、女児は左手をはさまれ、人さし指を切断する重傷を負った。一方、日本テレビや産経新聞は切断ではなく、指の骨折と伝えている。朝日新聞によると、女児は救急車で運ばれ入院している。
倒れた照明柱は高さ約4・5メートル、直径約14センチで、20年前の1996年に設置された。日本テレビによると、定期点検時には原因とされる腐食の存在や異常に気付かなかったという。一方、産経新聞によると、点検は目視によるものだけだった。
朝日新聞によると、池田市は事故を受け、市内の公園にある照明柱約420本を緊急点検するとしているが、どのような方法で点検するかは伝えられていない。
池田市のホームページによると、猪名川運動公園には少年野球場2面、野球場3面、ソフトボール場3面、サッカー場1面、陸上競技場1面、多目的広場2面がある。阪急宝塚線・池田駅から西に約1キロ、徒歩約15分の場所にある。