山梨県南アルプス市内の中学校に、「全校生徒を殺す」などと脅迫する電話をかけたとして、元貸金業の工藤拓(22)=千葉県船橋市=と工藤直樹(28)=秋田県鹿角市=の両容疑者が、威力業務妨害容疑で逮捕された。朝日新聞と毎日新聞が伝えた。
両紙によると、拓、直樹両容疑者は昨年1月22〜27日、ヤミ金から金を借りていた40代の自営業男性の子どもが通う南アルプス市内の中学校に、男性の実名を挙げた上で、「全校生徒を殺す」「学校を爆発させる」などと脅迫する電話を計6回かけたという。
認否について、拓容疑者は留保しているが、直樹容疑者は否認しているという。
毎日新聞によると、別の債務者の子どもが通う東京都目黒区内の小学校にも脅迫電話があったという。警察はまた、南アルプス市と目黒区の債務者が返済した金を引き出していた人物ら男6人についても、出資法違反(高金利)容疑で逮捕した。拓、直樹両容疑者と6人は、同じヤミ金グループのメンバーとみられている。