インドのカルナータカ州で、祈祷会の最中に教会が包囲され、キリスト教徒15人が強制改宗の罪で逮捕された。
昨年12月31日、「信者教会」と呼ばれる福音派プロテスタント教会で新年を迎えるための祈祷会を行っていたが、警察が集会を中断し、中にいた参加者を逮捕した。
アジア・ニュースによると、警察は、キリスト教徒の逮捕は教会を包囲していた数十人のヒンズー教過激派の集団から彼らを守るためだったとし、その正当性を主張している。
教会を包囲していたヒンズー教過激派の集団は、国粋主義の立場をとる「Vishwa Hindu Parishad(世界ヒンズー協会、VHP)」とその青年部門「Bajrang Dal」のメンバーだった。彼らは教会を襲撃しようとしたが、鍵がかかっていたので警察が中に入るまで襲撃できなかった。
警察はキリスト教徒を逮捕し、最寄りの警察署に連行し、数時間後に釈放した。
翌日1日、礼拝の中で伝道の要素がなかったことを証言させるために、教会の指導者たちが呼び出された。信徒は釈放されたが、警察は指導者たちに対し、集会の前に当局に知らせる義務を含む、未来にわたって守るべき規則を与えた。
インドキリスト教世界会議(GCIC)のスジャン・ジョージ議長によると、「社会の平和を乱す者」に対しては、何の行動もなかったという。
「GCICは、私的な場で祈っている人々に対して行った警察の行動を強く非難します。警察は、教会の外に集まった暴徒を解散させることのみにとどまるべきでした」
ジョージ氏は、「この事件は、少数派であるキリスト教徒が弱い立場にあり、過激派だけでなく市民を守る責任がある当局にも迫害されていることのさらなる証拠です。明らかに、キリスト教徒は二級市民だと見なされています」と述べた。