栃木市役所で28日、市長ら宛のメモが添えられた年末ジャンボ宝くじ2000枚(60万円相当)が入った紙袋が見つかった。当選した場合、9月に栃木県などを襲った大豪雨の被災者らのために使ってくださいとなどとするメモが添えられていた。下野新聞などが伝えた。
同紙などによると、宝くじが入った紙袋は、栃木市役所の立体駐車場のエレベーター内にあった。市役所を訪れた女性が発見し、28日午後0時45分ごろ、市の女性職員に手渡したという。「栃木市御中」と書かれた紙が貼られ、「宝くじが当たりましたら、大豪雨災害にみまわれた市民(農家)の方々のためにお使いください」などとするメモ書きがあったという。
宝くじ2000枚のうち1000枚は連番で、別の1000枚はバラだった。栃木市は同日、落とし物として栃木県警栃木署に届け出た。宝くじの当選結果は31日に分かるが、FNNによると、落とし物として届け出たたため、番号を確認することはできず、警察が持ち主を探しているという。
台風18号などによる9月の関東・東北豪雨では全国21都府県で被害があり、特に栃木県では被害が大きく、全壊26棟、半壊105棟、一部損壊76棟、床上浸水2324棟、床下浸水3884棟の被害が出て、3人が死亡した。