愛知県岡崎市稲熊町の自宅で27日早朝、元妻(74)の頭をハンマーで殴り、その後逃走していた大工の織田勝治さん(71)が通報から10〜15分後、東名高速道路で巡回中のパトカーにひかれ死亡した。複数の国内メディアが伝えた。
読売新聞や朝日新聞などによると、27日午前3時55分ごろ、織田さんが元妻をハンマーで殴っていると長女(46)から119番通報があった。元妻は頭部に重傷を負い、長女も頭部に軽傷を負った。織田さんは「俺も死ぬ」などと言って逃走し、警察が殺人未遂容疑で行方を追っていた。
その後、午前4時10分ごろ、自宅から北に約1・5キロ離れた岡崎市東阿知町の東名高速道路上り線上で横たわっていた織田さんが、巡回中の愛知県警高速隊のパトカーにひかれ、外傷性ショックで死亡した。織田さんのものとみられる車が東名高速道路の側道に止められており、中からは凶器とみられる血の付いたハンマーと遺書らしきものが見つかった。
織田さんをひいたパトカーを運転していた男性巡査部長(31)は、「(織田さんが)道路に横たわっており、よけきれなかった」(読売新聞)と話している。また、産経新聞によると、愛知県警高速隊はこれまでの調べでは巡回に問題はなかったとしている。警察は、織田さんが自殺を図ったものとみて調べている。
元妻と長女は病院へ搬送されたが、命に別条はない。織田さんは離婚後も元妻と一緒に暮らし、長女と3暮らしだった。この日は、長女が元妻の寝室で物音がするのに気付き、織田さんが元妻をハンマーで殴っているのを見つけた。