サンディエゴのあるメガチャーチは、サンディエゴとその周辺に住む恵まれない子どもたちのために、おもちゃ約2万3千点を寄付した。2014年の米国国勢調査局のデータによると、サンディエゴでは5人に1人以上の子どもが貧困の中にある。
ロック・チャーチの地域関係担当長メイ・リン・ナザーさんは取材に対し、ロック・チャーチが主催する今年で19回目のクリスマスイベント「トイズ・フォー・ジョイ」では、サン・マーコス高校、エル・カホン・バレー高校、リンカーン高校、サウスウェスト高校の4カ所の開催場所に集まった地域住民2万人におもちゃが配られたと述べた。楽しさいっぱいのイベントは、子どもたちだけでなく、家族全体で楽しめるイベントだった。大人と子どもが共に昼食をとることができ、衣服、日用品を受け取ったり、ヘアカットやマニキュアをしてもらったり、生演奏を聴くことができたりした。
マイルズ・マクファーソン主任牧師が創立したロック・チャーチが開催する「トイズ・フォー・ジョイ」は、物理的、感情的、霊的ニーズを満たすイベントによって、サンディエゴ地域の子どもと家庭に対し良い影響を与えることを目的としている。ロック・チャーチは他の地域教会、学校、自治組織や企業と協力し、この毎年のイベントを実現した。
おもちゃは個人、団体、企業から寄付された。9月に行われた献品を集めるプロセスでは、献金をした人もいれば、新品未開封のおもちゃを寄付した人もいた。
今年のイベントには、さまざまな地域の教会から4千人以上のボランティアが集まった。「トイズ・フォー・ジョイ」は非常に有名になり、前日の午後5時から、時には風雨の中を、子どものクリスマスプレゼントのためにおもちゃを得たい地域住民が並ぶようになった。
このイベントは、地域当局からも称賛されている。中でもサンディエゴ警察長のシェリー・ジマーマン氏は以前、「これがサンディエゴの姿です。どこに住んでいようとも、家庭でクリスマスの集まりを持てるように、皆が集まって互いに助け合うのです」と語った。
今年のイベントが終了した後、マクファーソン牧師はツイッターに、時間を割いて協力したボランティアに感謝するメッセージを投稿した。また、自分がおもちゃを渡している写真と共に、「リンカーン高校でおもちゃを配り、人々を歓迎しているサンディエゴの指導者です!」と投稿した。
毎週1万2千人以上が出席するロック・チャーチは、地域への奉仕で知られている。2009年には、ロック・チャーチはサンディエゴ市での地域奉仕に61万5956時間を割いた。この時間数は、960万ドル(約12億円)に相当する。
マクファーソン牧師には、『Do Something: Make Your Life Count(何かをしよう―人生を価値あるものに)』『God in the Mirror: Discovering Who You Were Created to Be(鏡の中の神―造られたままの自分を発見する)』『Bad to the Bone: Fifteen Young Bible Heroes Who Lived Radical Lives for God(ろくでなし―神のために徹底した人生を送った15人の聖書の若い英雄たち)』などの著書がある。ロック・チャーチは、サンディエゴ地域で最大かつ最も早く成長している教会の一つだ。