米合同メソジスト教会は、マラリア撲滅の資金として、今年の目標額の90%にあたる6800万ドル(約83億円)を集めた。
公式には2016年まで行っているキャンペーンの中で、合同メソジスト教会(UMC)の指導者は先週初め、教団の「イマジン・ノー・マラリア」の募金活動が最終局面に入ったと述べた。
UMCの国際保健イニシアチブ代表、トーマス・ビッカートン牧師は取材に対し、「イマジン・ノー・マラリア」が「主として地域の合同メソジスト教会の会衆による草の根活動を通じ、あらゆる方法で」6800万ドルを調達したと語った。
「多くの事例では、子どもたちは自分の貯金箱から小銭を寄付したり、レモネード屋台を出したり、誕生日プレゼントの代わりに『イマジン・ノー・マラリア』に寄付してもらうことで募金活動を主導しました」とビッカートン氏。
「他のイベントとしては、パンケーキ朝食募金や5キロマラソン大会のような典型的なものから、北極圏までの二輪車旅行や丸刈りチャレンジ、スカイダイビングなどの変わった方法もありました」
ビッカートン氏はまた、集まった募金は「マラリアを撲滅するための予防、コミュニケーション、治療、教育を含むさまざまな戦略」に使われると語った。
これには、サブサハラ地域に対する蚊帳数百万枚の寄付、診断キットと医薬品の提供、衛生設備の向上への貢献を含む。
「『イマジン・ノー・マラリア』は、診断と症例管理、また医療そのものへのアクセスを向上するために、アフリカ大陸の診療所を修復し整備するための義援金を提供しています」とビッカートン氏は述べた。
「また『イマジン・ノー・マラリア』は、地域の保健ワーカーの草の根レベルのネットワークを組織するための訓練を提供します。『イマジン・ノー・マラリア』を通じて、合同メソジスト教会はマラリアに対する国際的な闘いの力強いパートナーとして働きます」
2008年に設立され、テネシー州ナッシュビルに拠点を置く「イマジン・ノー・マラリア」は、年内に少なくとも7500万ドル(約92億円)を集めようとしている。
「治療法が待たれる他の多くの疾病と違い、マラリアは1950年代に米国から撲滅されています。しかし、サブサハラ・アフリカでは、マラリアは60秒に1人のペースで人を殺し続けているのです」と国際保健イニシアチブのウェブサイトにはある。
「しかし希望があります! 『イマジン・ノー・マラリア』は全世界的なパートナーシップの一部であり、パートナーと共に、私たちの世代でマラリアを将来にわたって撲滅できます。『イマジン・ノー・マラリア』と共に働く世界のパートナーには、ビル&メリンダ・ゲイツ基金、マラリア予防同盟(the Alliance for Malaria Prevention)、国際連合基金があります。『イマジン・ノー・マラリア』は合同メソジスト教会による先例のない努力です。この教派が行ったアウトリーチ、宣教プログラムの中で、最も高額の募金を集めました」とビッカートン氏。
「『イマジン・ノー・マラリア』は小さな教会からメガチャーチに至るまで、全ての経済的レベルの、全ての地位の人々を巻き込んでいるため、成功しています」