日本漢字能力検定協会(京都市)は15日、2015年の「今年の漢字」を発表した。全国から寄せられた12万9647票のうち、5632票を集めた「安」が1位となった。
「安」が2015年の「今年の漢字」に選ばれた主な理由は、1)「安」全保障関連法案の審議で与野党が対立し、採決に国民の関心が高まった、2)世界で頻発するテロ事件や異常気象などが、人々を不「安」にさせた 、3)建築偽装問題やメーカーの不正が発覚し、暮らしの「安」全が揺らいだ――の3つ。
2位には、訪日外国人による「爆」買いや、鹿児島県口永良部島の噴火「爆」発などから、「爆」が4929票で選ばれた。
また、3位は今年が「戦」後70年であったことなどから「戦」(4556票)、4位は多くの芸能人の「結」婚報道が目立ったことなどから「結」(3606票)、5位は「五」郎丸歩選手らラグビー日本代表が歴史的勝利を飾ったこどなどから「五」(3339票)が選ばれた。
「今年の漢字」は今年で21回を数え、第1回の1995年は阪神・淡路大震災があったことなどから「震」が、米同時多発テロ(9・11)がありテロとの戦いが叫ばれた2001年(7回)は「戦」が選ばれており、昨年(20回)は消費税率が17年ぶりに引き上げられたことなどから「税」が選ばれている。