シリアの首都ダマスカス近郊東ゴータ地区の4つの町で13日、空爆やロッケット弾による攻撃があり、子ども10人、女性4人を含む45人が死亡した。英国に拠点を置くシリア人権監視団(SOHR)が同日発表した。
SOHRによると、空爆などがあったのは東ゴータ地区のドゥーマ、サクバ、ハラスタ、エルビンの4つの町で、英ガーディアン紙によると、これらは反体制派が実効支配する地域。重傷者が多くいるため、死者がさらに増える可能性があるという。
SOHRのラミ・アドベル・ラフマン代表はガーディアン紙に、今回の爆撃は空爆によるものもあるが、シリア政府軍によるものかロシア軍によるものかは定かではないという。一方、ドゥーマであった空爆では爆弾が学校に落ち、校長が死んだという。
SOHRはまた、反体制派の兵士1人が死亡し、同じくダマスカスに近い町ジャラマナなどでは約50発の爆弾が撃ち込まれ、子どもを含む少なくとも8人が死亡、35人が負傷したと発表した。
ガーディアン紙によると、シリア政府軍はしきりに東ゴータ地区を爆撃しており、反体制派はロケット弾や追撃砲で応戦し、ダマスカスに爆撃を加えているという。国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、この日も反体制派の追撃弾により子ども2人を含む3人が死亡し、政府軍下のダマスカス近郊の地域でも、追撃弾により他の3人が死亡し、十数人が負傷したという。