大手ハンバーガーチェーン店などによくある「ドライブスルー」。自動車に乗ったままサービスを受けたり、商品を購入したりできる便利なシステムだ。もともと米国で始まり、同国の文化となっている。米国のある教会には、なんとネイティビティ(イエス・キリストの誕生の場面を再現した置物)のドライブスルーが出現し、話題となっている。
米ケンタッキー州のグリーン・リバー・バプテスト教会は、3日から6日にかけて第15回目となるドライブスルー・ネイティビティを開催している。教会員自ら衣装をまとい、クリスマスの場面を再現。その中をドライブして回ってもらうというイベントだ。
同教会のケリー・ハリス牧師は、この催しの目的について、「人々にクリスマスの真実を知らせるため、つまり、すべてはイエス様のことを伝えるため」と語る。「これは、お金のことばかり考えているような、世俗的なクリスマスの見解とは相反するものです。私たちは、地域社会にイエス・キリストの福音を広めたいのです」。数週間にわたり、ボランティアが一丸となって準備に取り組んできた。
同教会の駐車場に設営されたドライブスルー・ネイティビティには、福音書に出てくるさまざまなクリスマスの場面が登場する。旧約聖書にタイムスリップするという設定で、降誕物語の核心的なメッセージに焦点を当てた内容となっている。
預言者イザヤが登場し、約束された救い主が来られるとの知らせを受ける場面から、天使ガブリエルがマリアに受胎告知をする場面、マリアがエリサベトを訪問する場面、夢の中で天使がヨセフに現れる場面と続いていく。最後は、大規模なキリスト降誕の場面が出現し、天使たち、マリア、ヨセフ、羊飼いらが登場する。
参加者たちは、該当する聖書箇所や各場面について短い説明の入ったパンフレットを受け取り、車に乗ったまま、音楽とナレーションに満たされた2分間のネイティビティの旅を楽しんでいた。