世界中で愛されているSF映画「スターウォーズ」の新シリーズで第7作目となる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が、いよいよ来月公開となる。それに伴い、米ウィスコンシン州のファースト・ユナイテッド長老教会が、一風変わったイベントを企画した。その名も「信仰とフォース(Faith & The Force)」。同映画の中にキリスト教との共通点を発見していく内容だ。無神論者の方歓迎、と同教会はコメントしている。
同教会のウェブサイトによると、イベントは11月13日から15日まで行われる。映画公開となる12月18日の約1カ月前だ。14日のイベントは、ルーク・ファーウェル牧師による「ジェダイの育成:霊的形成とフォース」という説教で始まる。
「私たちは、できる限り多くの方たちを巻き込みたいのです。特に、自分のことをクリスチャンとは思っていないような方たちを歓迎したいと思っています」と、ファーウェル牧師は業界紙『プレス・ガゼット』に語った。「ノンクリスチャンの方が、自分はクリスチャンじゃないから歓迎されないと思ってしまうようなイベントにはしたくありません。私たちは、全てのイベントにいろいろな人が来て、楽しんでいってほしいのです。イウォーク族も、ウーキー族も(どちらもスターウォーズの中に出てくるキャラクター)、神を信じていなくても、クリスチャンも、求道中でも、とにかく誰でもです」
「私たちは、現代のポップカルチャーを取り上げて、そこにキリスト教を持っていく手段としてこの企画を見ています」と語ったのは、イベントコーディネーターのドーン・ピカード氏。「『スターウォーズ』ファンの皆が、スターウォーズとキリスト教には非常に多くの類似点があることを認識しています」
「私たち人間は、計り知れないほどさまざまな点や方法で、他の人々とつながっています。自然のリズムにより設定された人生のテンポに従っています。この存在が、スターウォーズシリーズの中で『フォース』と呼ばれるものなのです」と語る。イベントでは、「フォースの発見(Finding The Force)」というディスカッションも行われる。
ワークショップでは、「スターウォーズ」と聖書の登場人物の中に類似点を発見していく。中には「ジェダイの知恵」をテーマにしたワークショップもある。 「ヨーダは、他のすべてのジェダイたちが彼から学ばなければならないという、偉大なジェダイ・マスターです。21世紀のクリスチャンとして、私たちは私たちの『ヨーダ』を見つけなければなりません。では、今日、私たちにとってのクリスチャン・ジェダイ・マスターとは誰でしょうか」
他にも、スターウォーズのキャラクターと写真が撮れるフォトブースや、映画に基づいたゲームやクイズのコーナーも用意されている。工作コーナーでは、エイリアンを作ったり、ポッドレーサーをデザインしたりすることもできる。会場では「Faith and the Force(信仰とフォース)」というロゴ入りのTシャツも販売される。