ダイハツ工業(大阪府池田市)とマツダ(広島県府中町)は3日、各社が販売する自動車「タント」と「CX−5」について、それぞれ約12・8万台と3・5万台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。
国土交通省に提出された届け出によると、リコールの対象となるのは、2013年9月26日〜14年4月14日に製造されたダイハツ「タント」計12万8866台と、12年1月10日〜12月30日に製造されたマツダ「CX−5」計3万5812台。
タントで見つかった不具合は、自動変速機のシフトケーブル固定部の組付けが不適切だったというもので、使用し続けると、シフトケーブルが固定部から外れてシフトレバーの位置と異なるレンジに固定され、最悪の場合、意図せず車両が動き出す可能性があるという。
CX−5で見つかった不具合は、本革仕様のステアリングホイールを、操舵後に手を緩めてステアリングホイールを滑らせて直進位置に復元させるような操作を行うと、ステアリングホイール裏側にあるコアカバー端部に手が触れ、けがをする恐れがあるというもの。
それぞれ、不具合の件数は30件と16件が報告されており、タントでは物損事故1件、CX−5では軽傷3件があった。
リコールに関する問い合わせは、ダイハツお客様相談室(フリーコール:0800・500・0182、平日午前9時〜午後7時、土日祝日午前9時〜午後5時)、マツダ・コールセンター(フリーダイヤル:0120・386・919、平日午前9時〜午後5時、土日祝日午前9時〜12時・午後1時〜5時)まで。