トヨタ自動車系の大手部品メーカー「アイシン・エィ・ダブリュ」(アイシンAW=愛知県安城市)の40代男性幹部が、就職活動中の女子大学生に不適切な関係を迫るメールを送り、アイシンAWから処分を受け、今月退社していたことが分かった。中日新聞などが伝えた。
同紙によると、この幹部と女子大生は、女子大生のアルバイト先で知り合った。幹部は今年夏、アイシンAWの内定を得られるよう便宜を図る見返りに不適切な関係を迫るメールを送っていたという。アイシンAWにこうした情報が寄せられ、社内調査で事実関係を確認したという。
アイシンAWは、幹部を16日付で処分したとしているが、懲戒解雇か自主退職かは明らかにしていない。一方、女子大生は幹部からの求めを拒み、アイシンAWから内定を得られなかったという。
同紙によると、処分されたのはアイシンAWの製造本部副本部長で、トヨタグループの創始者である故豊田佐吉氏(1867〜1930)の兄弟の孫に当たるという。
アイシン精機とボーグ・ワーナーとの合弁会社として発足したアイシンAWは、自動変速機の製造では世界トップのメーカー。同社のウェブサイトによると、資本金は264億8千万円、2015年3月期の売り上げは、連結で1兆1272億円。