イエス・キリストとキリスト教に対する否定的なイメージを変えようと、英国の教会は来年1月3日の礼拝に「より多くの人々が、イエスにある希望をより良く理解するために集うよう」全国的な祈りの運動を呼び掛けている。
最新の調査によると、英国のクリスチャンがイエスについて友人に話すとき、10回中8回の割合で嫌悪感を持たれ、たった2回の割合で、イエスについてもっと知りたいと思わせることに成功しているという。さらに、英国国教会と英国福音同盟(EA)による研究では、10人中4人の大人は、イエスが実在の人物であったとは信じていないことが分かった。
英国国教会の伝道顧問を務めるレイチェル・ジョーダン博士は、教会における「失われた世代」は35歳から64歳までの大人で構成されていることを明らかにした。普通、失われた世代は35歳以下の若者を指すと考えられている。
ミレニアルと呼ばれる18歳から34歳までの世代のクリスチャンたちが、イエスについて一番よく話していることも明らかとなった。
ジョーダン博士は、調査結果は教会への「モーニング・コール」だと述べた。
英調査会社コムレスと米調査会社のバルナグループらが2500人以上を対象に行った調査では、英国の成人のうち10人に6人が、自分をキリスト教徒だと認めているが、定期的に聖書を読み、月に1回以上教会に行くという点で、信仰を行動にしているクリスチャンは10人に1人にも満たないと分かった。
ジョーダン博士は、英国国教会が調査をした理由は、人々が自分の信仰について話していないと考えられていたためと述べた。しかし、実際の調査では、人々が自分の信仰について話していたことを示す結果となった。また、成人の43パーセントが、イエスの死からの復活を信じていることも明らかになった。
ジョーダン博士は、調査結果に対する最適な応答は、祈ることだと語った。
「私たちはもっと自信を持つべきです。なぜなら、神が働いておられるからです。多くの人々が(神に対して)興味を持っていますが、私の期待をこんなに上回ったのは初めてです」
EAは、教会や個人に対し、大晦日の夜、また来年最初の日曜日の礼拝により多くの人々が集うよう祈りを呼び掛けている。
また、英国においては、イエスについての理解が不足していると、EAは付け加えた。「クリスチャンはこの調査結果に対して、祈りで応答すると同時に、英国の歴史を変えるために、長期にわたるコミットメントに着手するよう招かれています。そうすることで、人々はイエスに出会い、彼を愛し、彼についていくことでしょう」