宗教的少数派を支援するために、イスラム教徒の若者がラホールで抵抗活動を行っている。
パキスタンのNGO「Bargad」は、宗教的少数派に対する差別と不正義に反対するキャンペーンの一環として、500人以上のイスラム教徒の若者と共にデモを行った。
キリスト教徒はパキスタンの人口の1・6%を占め、頻繁に暴力の被害や迫害に遭っている。
しかし、イスラム教徒の若者によるこの団体は、パキスタンにいるキリスト教徒をウルドゥー語の蔑称である「Isai」と呼ぶのをやめるよう呼び掛けている。この語は植民地時代に始まり、屈辱的な、あるいは汚れた仕事を行う人々を指し、この語でキリスト教徒を呼ぶことは、彼らが二級市民、被差別者だという意味を含んでいる。
このグループは、キリスト教徒を「Isai」の代わりに「メシアの人々」を意味する「Masih」と呼ぶよう提案している。キリスト教徒をこの新しい言葉で呼ぶことで、パキスタンのキリスト教徒にもっとポジティブなアイデンティティーを持ってほしいと願う。この団体に所属している学生は、おのおのこのメッセージを100人以上に伝えることを約束した。
集会に参加した、パキスタンで唯一のクリスチャンの上院議員であるカムラン・マイケル氏は、「少数派が適切に尊重され、保護されるために、彼らに対する社会的態度とメンタリティーを変える働きは重要です」と述べた。
「Bargad」は、パキスタンのイスラム教徒の若者に宗教的な迫害を認知させることを目的とした「白のための緑」キャンペーンも行っている。この名前はパキスタンの国旗をモチーフに、緑はイスラム教徒を、白は宗教的少数派を意味している。
「今日、私たちは社会の調和と変化のための種をまいています」と「Bargad」のサイハ・シャヒーン事務局長は語った。「学生たちは、この変化を伝えるメッセンジャーになると誓い、約束しています」