ビリー・ザ・キッド(Billy the Kid)の名で知られる米西部劇の伝説のアウトロー、ウィリアム・ヘンリー・マッカーティ・ジュニア(William Henry McCarty, Jr.=本名、1859〜81)の写真が発見され、米カリフォルニア州の古物販売会社「ケイガンズ」が500万ドル(約6億円)で売りに出した。
ビリー・ザ・キッドは、米西部開拓時代のアウトロー・強盗で、弱きを助け強きをくじく、いわゆる義賊として映画や小説で伝説的に描かれている。今回発見された写真は、1878年夏に撮影されたもので、「クロッケー」というゲートボールに似た球技をしている最中のもの。
ケイガンズによると、写真は2010年、わずか2ドルで他の多くの品々と共に骨董(こっとう)品店で購入されたという。大きさは4×5インチ(約10×13センチ)。ビリー・ザ・キッド以外にも、他のギャング仲間や友人、家族が写っている。
ビリー・ザ・キッドのものとして知られている唯一の他の写真は、1880年に米ニューメキシコ州フォートサムナーで撮られた2×3インチ(約5×7・5センチ)のポートレートで、これは2010年に230万ドル(約2・7億円)で落札されている。
今回発見された写真は、18日放送の米ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルの2時間にわたるドキュメンタリー番組でも取り上げられるという。