米民主党は13日、南部ネバダ州ラスベガスで、2016年の大統領選で同党の候補者指名争いに名を上げているヒラリー・クリントン前国務長官(67)やバーニー・サンダース上院議員(74)ら5氏による初のテレビ討論会を開催した。
参加したのは、クリントン氏、サンダース氏、マーティン・オマリー前メリーランド州知事(52)、ジム・ウェッブ前上院議員(69)、リンカーン・チェイフィー前ロードアイランド州知事(62)の5人。共和党は既に討論会を2回開催しており、来年2月から両党の予備選が始まる大統領選が本格化した。
民主党の最有力候補であるクリントン氏は、依然として支持率トップを保っているが、私用メール問題や、これまで推進してきた環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の突然の不支持表明などにより、支持率を落としている。しかし、今回の討論会でも注目度は非常に高く、ロイター通信は「討論会でクリントン氏に高評価」とアナリストの反応を伝えた。
一方、出馬が取りざたされているジョー・バイデン副大統領(72)は、今回の討論会には参加していない。「クリントン氏の強さを考慮すると出馬の余地が狭まったといえそうだ」(ロイター通信)、「間もなく何らかの発表があるとみられている」(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)と、出馬自体をめぐっても見方はさまざまだ。
民主党は今後、出馬表明者による討論会を3回にわたって開催する予定。