【CJC=東京】イスラム教過激派組織「イスラム国」(IS)は18日、シリア中部パルミラで遺跡の発掘・保全に当たっていた著名な考古学者ハレド・アサド氏(82)を斬首した。
アラブ・イギリス理解推進協議会(CAABU)の責任者クリス・ドイル氏は、英紙ガーディアンに、アサド氏が1カ月以上前にISに拘束され、パルミラの古代の文化財について尋問を受けていたが、協力を拒否したために処刑されたと述べている。
パルミラの遺跡は、約2000年の歴史があるシリアを代表する遺跡の一つ。1980年には、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録された。