【CJC=東京】トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は7月28日、アンカラで会見し、少数民族クルド人の非合法武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)との和平交渉について、「国家の統一と連帯を脅かす者と和平交渉を進めることは不可能だ」と述べた。交渉の破綻を示唆したと見られる。
大統領は憲法で政治的中立を求められており、実際の和平交渉はアフメト・ダウトオール首相が担う。首相は、トルコ軍がテロ対策としてPKK拠点空爆を再開した後の7月25日、和平交渉について「歴史的かつ戦略的に重要であり、われわれは支持する」とし、引き続き交渉を推進する考えを示している。