1970年にエキュメニカル・センターとして竣工し、築40年以上たつ日本キリスト教会館(東京都新宿区)の耐震改修工事が1日から始まった。工事期間は2016年2月までの予定。
同館に関東活動センターがある日本クリスチャン・アカデミーの財団理事で、同センター 運営委員長の戒能信生牧師(日本基督教団)は、同財団機関誌『はなしあい』第564号(2015年5月号)で、「日本キリスト教会館耐震改修工事」と題する巻頭言を記し、この工事に関するこれまでの経緯を簡略的に伝えている。それによると、東日本大震災の後、耐震補強が必要と判断された同館は、その管理組合で検討が行われた結果、全面的な建て替え新築ではなく、必要な耐震補強工事と老朽化している部分の改修工事が計画された。
総工費は2億7500万円。施行は株式会社佐藤秀(同新宿区)で、設計・管理は、キリスト教建築などで知られる、株式会社一粒社ヴォーリズ建築事務所東京事務所(同千代田区)。
工事現場に立てられた1週間分の工事予定表によると、6月1日から6日までは「養生・調査」で、7日は「休所」となっている。養生とは、作業箇所を保護することを指す建築用語。同館入り口には、立入禁止や改修工事中であることを知らせる張り紙が貼ってある。同館に事務所を置いていた団体は既に一時的に移転している。
なお、マレーシアでは、2013年4月23日に新しいエキュメニカル・センターが献堂されたと、マレーシア教会協議会(CCM)が公式サイトで写真付きで伝えている。