米アーカンソー州の元知事でバプテスト派牧師のマイク・ハッカビー氏(59)が5日、2016年の米大統領選に向けた共和党の候補者指名争いに立候補を表明した。
共和党で、これまでに大統領選への出馬を表明したのは、ヒューレット・パッカード元CEOのカーリー・フィオリーナ氏、黒人の元神経外科医であるベン・カーソン氏、上院議員のデッド・クルーズ、ランド・ポール、マルコ・ルビオの3氏で、ハッカビー氏は6人目。
ハッカビー氏は08年の大統領選にも出馬し、アイオワ州などの共和党予備選で勝利したが、上院議員のジョン・マイケン氏に敗北、今回は2度目の挑戦。
保守的な立場を取り、中絶や同性婚には反対。米保守系ニュースサイトが先月発表した「米国のキリスト教指導者トップ100」では7位だった。
1955年、アーカンソー州ホープ生まれ。ワシタ・バプテスト大学卒業後、南西バプテスト神学校に進学するが、テレビ伝道者ジェームズ・ロビンソンの下で働くため中退。インマヌエル・バプテスト教会(同州パインブラフ、80〜86年)とビーチストリート・バプテスト教会(同州テクサーカナ、86〜92年)で牧師を務め、89〜91年にはアーカンソー州バプテスト連盟の会長も務めた。
92年に同州共和党候補として上院選に出馬するが敗北。93年の同州副知事選で勝利し、96年に当時の同州知事が退任したため、知事に昇格。その後再選を重ね、07年まで同州知事を務めた。08年の大統領選敗北後は、米FOXニュースの司会を務めるなどしていた。
ロイター通信によると、共和党候補者間でのハッカビー氏の支持率は現時点で1桁台。