キリスト兄弟団成増教会(東京都練馬区)で11日、賛美集会「エンカウンター」が行われた。会場には性別年代を問わず、約50人が集まり、共に賛美を歌った。
このイベントは今回で3回目。場所も決まっておらず不定期で行われる集会だが、コンセプトを「神様との"思いがけない"出会い(encounter)の場になるように始めました」と、主催者の堀井ローレンさんは語る。
ローレンさんはプロの作詞作曲家。「幼い頃から音楽は好きだったけど、積極的に前に出て行くようなことはしませんでした。そんな私が初めて自分から何かしてみようと踏み出したのがこの集会です」と語る。
クリスチャンの家庭で育ったローレンさん。10代の頃から音楽活動を開始。都内のクラブなどで歌っていたが、「当時六本木のクラブ街の裏にあった教会、ニューホープ東京に通い始め、教会で歌う中で賛美の魅力にとらわれていった」と、自身にとっての「出会い」を振り返る。
この日会場となった成増教会は1946年に創立。来年で70年となる同教会は、建築家として著名な磯崎新氏が会堂を建設し、結婚式の会場としてもよく使われるという。ドーム状の天窓に反射して雨のように"降ってくる"歌声と楽器の音色に加え、そこから差し込む自然光が賛美を幻想的に演出する。
ボーカル2人と、ベース、ピアノ、ドラム、パーカッションの計6人編成で、この日は詩編22編をテーマに選曲した賛美8曲を演奏。「一つ一つの選曲には意味があって、全部が一つの目的のためにつながっています。いろいろな思いを抱えている人が、賛美を通してそこに住む神様に出会い、触れられたとき、安らぎと希望を感じられたらと考えながらプランしました」とコンセプトを語る。
「最大のチャレンジは、イエス様が『しなさい』ということに、『YES』と答えるかどうかだと思います」とローレンさん。「YES」と言ったことができたら成功であり、あとの細かいところは、楽しみながら試行錯誤している姿を神様もほほ笑ましく見ているのではないかと喜々として語る。
「私たちはついつい、『何人来たか』とか、『何人が神様を信じるようになったか』とか、目に見える結果を追いかけてしまいがちだけど、それらが起こるのは神様のタイミング。今すぐに起こらないかもしれないけど、だからといって失敗とは限らない。だから神様が望むなら、これからも自由な賛美を続けていきたいし、これからも知恵を尽くしてベストをささげていきたいと思います」と今後の展望を語った。
毎回違う会場で自由にベストなスタイルを追求するため、その都度違う雰囲気が楽しめるのもこの賛美集会の特徴。次回の開催は6月の予定。今後の情報はホームページで。