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神の存在証明

神の存在証明(5)宇宙論的神の存在証明 山崎純二

2015年3月26日09時22分 コラムニスト : 山崎純二
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関連タグ:山崎純二

急増中の宇宙人信者

今まで説明してきたように、無から偶然に、何者にもよらず世界が発生したというのは無理があると考えている方々も多くいます。そんな中には、どんな存在かは分からないけれども、偉大な何者かがこの世界を造ったというように説明したりする人々もいます。英語で言うとSomething Great(サムシング・グレート/何者か偉大な存在)となります。

その「何者か」の候補の1つが宇宙人です。前にも触れましたが、ヨーロッパやアメリカのインテリの中でもこの説を支持している人は少なからずいます。何者か偉大な者が世界を造ったというのなら、それは神であると素直に認めても良さそうですが、一度は否定した神に帰るよりも何か代替の存在を主張したいというのが人情のようです。また前にも言いましたが、神を否定したい深層心理が多くの人にあるのでサムシング・グレートなる言葉が生まれたのでしょう。

では宇宙人の存在は否定できるでしょうか。今のところ否定も肯定もできない状況でしょう。しかしながら、もしも宇宙人が地球の生命や人類を造ったと仮定するなら、彼らは我々にとって神々のような存在だと言えます。

しかしそこには問題が残ります。それは、「宇宙人は誰が造ったのか?」という疑問です。それにはこう答える方がいるかもしれません。「その宇宙人よりも、より高度な文明を持った他の宇宙のスーパー宇宙人だよ!!」。なるほど、ではそのスーパー宇宙人は誰が創ったのでしょうか。

このように辿って行くと、間に宇宙人が入ろうと入らなかろうと、結局いつかは、最も偉大で最も初めからいる万物の存在の第一原因なる方に行き着くのです。その「第一原因なる方」のことを、現在世界人口の半数近くの人は神(GOD)であると理解しているのです。

聖書に啓示された神の名

では、その神は誰が造ったんだいと逆に聞かれるかもしれませんね。しかし、第一原因なる方は誰にも造られず、自ら存在する方でなければならないのです。そうでなければ「第一原因」とは言えません。

聖書の中でモーセという人が、神に出会い、神の名前を聞く場面が出てきます。そこで語られた内容は、とても不思議なものでした。以下に紹介したいと思います。

「モーセは神に申し上げた。『今、私はイスラエル人のところに行きます。私が彼らに「あなたがたの父祖の神が、私をあなたがたのもとに遣わされました」と言えば、彼らは、「その名は何ですか」と私に聞くでしょう。私は、何と答えたらよいのでしょうか。』神はモーセに仰せられた。『わたしは、「わたしはある」という者である。』また仰せられた。『あなたはイスラエル人にこう告げなければならない。「わたしはあるという方が、私をあなたがたのところに遣わされた」と』」(出エジプト記3:13、14)

「わたしはある」とは何とも不可解な名前ではありませんか。私は子どもの頃この箇所を読んだときに、神様もけったいな自己紹介をされるなと思ったものです。なぜなら存在しない個体などこの世の中にはなく、全てが当然のように「ある」からです。しかしこの意味は今になってみれば良く分かります。

実は全ての存在が何者かによって、もしくは何かによって存在しているのであって、自ら存在している個体など1つもないのです。私たちは親から生まれたし、親はその親から生まれました。地球も宇宙も椅子も机も何らかの作用によって生まれました。だからこそ、繰り返しになってしまいますが、その最初の最初には何らかの「存在の第一原因」がなければ全てが存在しえないのです。

その方のことを多くの人は、神と呼ぶのです。そして、その神が数千年も前に聖書の中で自らのアイデンティティーを名前として公開されたわけですが、それこそが「わたしはある」つまり、自ら存在する者=「自在者」であるというわけです。ちなみに英語ではその箇所はこう訳されます。

“I am who I am”

どう訳したら良いでしょうか。「わたしはわたしである」という感じです。もうそこには、何の説明もないのです。第一原因なる方が、ご自身を指して「わたしはある」とか「わたしはわたしである」と証言しているのです。

それでも、どうしても神と呼ぶのが嫌な人は、サムシング・グレートやスーパー宇宙人などと呼ぶことになります。まあそれは呼び方の問題です。

では、そもそも私がこの連載を通して証明したい神の定義が必要となってきますね。さきに多神教と偉大な宇宙のエネルギー説について触れた後に、その定義をさせていただきたいと思います。ただその前に次回は、目的論的証明と宇宙論的証明の補足として、人類史上最大の深遠なる「問い」を紹介したいと思います。

(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)(15)(16)(最終回)

◇

山崎純二

山崎純二(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、カナタ韓国語学院中級修了、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、ブルーデーター(NY)修了、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。韓国においては、エッセイコンテスト「ソウルの話」が入選し、イ・ミョンバク元大統領(当時ソウル市長)により表彰される。アメリカでは、クイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:山崎純二
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