「主よ。なんと私の敵がふえてきたことでしょう。私に立ち向かう者が多くいます。多くの者が私のたましいのことを言っています。「彼に神の救いはない」と。・・・私は声をあげて、主に呼ばわる。すると、聖なる山から私に答えてくださる。私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。主がささえてくださるから。私を取り囲んでいる幾万の民をも私は恐れない。・・・あなたは私のすべての敵の頬を打ち、悪者の歯を打ち砕いてくださいます。救いは主にあります。あなたの祝福があなたの民の上にありますように」(詩篇3篇1~8節)
もうじき受難週、イースターです。よみがえりのイエスは、その十字架の死と復活の噂の中で混乱する弟子たちに平安を与えて下さいました。今日の詩篇(ダビデの賛歌)のダビデの人生は一言で言えば戦争に明け暮れた一生でした。敵だけでなく、なんと我が子からも命を狙われるようになったのです。そのような状況でも彼は主により頼み平安に眠ることができたのです。3月18日は「世界睡眠デー」だそうですが、日本はなんと世界1、2を争う睡眠不足の国だそうです。夜更かしによる睡眠不足はイライラや能力低下、子どもたちの不登校の要因にもなります。また、不安や悩みで不眠症になり鬱的状態に陥る人も増え、私たちは安らぎのある睡眠をとることが困難になっています。ダビデに倣って神の御前に進み出て平安をいただきましょう。
1.主なる神を常に見上げる
忙しいから、大変な状況だからと言って信仰を後回しにしないこと、どんな時も信仰を第一にすることです。生活の中に不安や心配、プレッシャーが増えているかもしれません。そういう時こそ神の助けを求めましょう。悩んでいる時こそ主を見上げることを忘れてはいけません。あなたの信仰は、調子の良い時だけ教会に来て楽しむ飾りものではありません。教会で皆が分かち合っている信仰は、ちゃんと機能する信仰です。だからその信仰を使うべき時にはスイッチを入れて用いましょう。辛い時こそ、主を見上げ主を求めましょう。あなたの信仰を実生活や生の本音の感情と切り離さないことです。そのために、自分で祈る時、御言葉を読む時を確保しましょう。
2.主から与えられる休息、安らぎがある
ダビデは敵に囲まれた中でも、眠っていたのです。信仰が与えられると、私たちの魂はまず安らぐことができ、不安に取り囲まれているような中ですら心が落ち着いて本当の休息が与えられて熟睡できるのです。大荒れのガリラヤ湖の舟上でグッスリ眠っておられたイエスは、わたしが共にいればどんな時も大丈夫、嵐の中でも眠ることのできる平安が与えられるということを私たちに教えて下さっているのです。神の助けはカンフル剤のようなカラ元気を促すものではなく、あなたの心の緊張を解きほぐし、平安の上に立って、もう一回立ち上がることができるように促して下さるものなのです。
3.勝利するために主に期待する
どんな問題があっても勝利するために主に期待しましょう。ダビデは、自分で頑張るとは祈りませんでした。そもそも信仰者の強さとは、私が強いのではなく、「神にはどんなことでもできる」と信じることです。「わたしの恵みはあなたの弱さのうちに完全に現される」と神はパウロに語られました。だからパウロは、「私は弱い時にこそ強い」と告白したのです。どんな試練、困難の時も自分だけで愚かな戦いをしてはいけません。神に期待し、チャレンジする者になりましょう。本当の強さは、私たちの頑張りでなく、主により頼むことにあります。私たちは弱いままで構いません。私たちと共におられる主が強く、インマヌエルの主、神が私たちと共にいて下さることが、救い主であるイエスにより約束されているのですから。
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万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。