ヒルソング・ユナイテッドが、5月26日にニューアルバム『Empires(帝国)』を発売すると発表した。
2013年10月にリリースされ、ヒルソング・ユナイテッド史上最速の売り上げを達成した『Zion(シオン)』から、約1年半ぶりのリリースとなる。アルバムの発表とともに、アルバムのアートワークも披露。アルバムタイトルやアートワークについては、これまでソーシャルメディアを通して少しずつヒントを明らかにしていた。しかし12日には、アルバムカバーを宇宙へ送り出すというショートビデオを公開。世界中のファンを驚愕させた。
「私たちは、ニューアルバムを送り出すための場所がどこにあるのかと考えました。そしてあるとしたら、私たちが行ったことのないところであるべきだと感じました」と、ヒルソング・ユナイテッドのリードシンガー、ジョエル・ヒューストンは説明した。
「新たな高みへと絶望的なまでに努力し、またさらなる高みを探すこの世界で、私たちは『Empires』のカバーを、私たちが通常行くことのできる範囲でできる限り遠く、高いところから発信することを考えつきました。このアルバムがどこに着陸するか、またこのプロジェクトや私たちの人生が究極的にはどんなものなのかを十分理解しています。私たちが膝をつくこの地で始まり、また終わるということを」
宇宙から地球に向けたアナウンスにかけて、ヒューストンは『Empires』の力強いテーマが、2つの異なる世界を探索すると説明した。
「私たちは、まず最初にはよく聴いて、そして今日私たちがここで現に見ている壊れたもろいこの世界が二分され、緊張が高まり、そして希望を抱いて衝突し合っている中に、イエスの良き知らせと彼の恵みを語れるようになるための歌を、そして私たちがこの目で見ることはできないが、揺るがされることがない謎めいた御国の現実を描いた歌を作りたいのです」
「私たちの願いは、単にできる限り最も率直なプロジェクトを創造することなのです」とヒューストンは語った。
「Hosanna」「Lead Me To the Cross」「Oceans (Where Feee May Fail)」などのヒット曲で世界的に知られるヒルソング・ユナイテッド。CD売り上げ100万枚以上の記録に贈られる米レコード協会のプラチナ賞の受賞経験もあり、昨年は米ゴスペル音楽協会のドーヴ賞で、最優秀アーティスト賞や最優秀作品賞など5部門で受賞している。さらに、5月29日には、ドキュメンタリー映画『Let Hope Rise (希望を起こせ)』が公開される。
ヒルソング・ユナイテッドは、オーストラリアのペンテコステ派教会であるヒルソング教会のメンバーら11人によるバンド。毎週日曜日の礼拝で、ヒルソング・ユナイテッドが作ったワーシップ・ソングを歌っている礼拝参加者の数は、全世界で3000万人ともされている。
■ ヒルソング・ユナイテッド『Empires』のショートビデオ