昨年映画化されたベストラー本『天国は、ほんとうにある』(原題:Heven is for Real)の題材となったコルトン・バーポくんは、同様に天国に行ったと主張しその経験談を出版したアレックス・マラーキーくんがそれが虚偽であったと明かした数日後に、自分が語った物語は真実で、イエスは「本当に、本当にあなたを愛している」と語った。
「ここ何日か、他の天国についての物語の真実についてたくさんの議論がなされたことを知っています」と、コルトンくんは公式サイトで述べた。
コルトンくんは4歳のとき、緊急の虫垂切除手術を受けている間、自分が天国に行き、イエスに会い、マリヤと天使を見たと語った。 彼の物語は、アレックスくんの本『The Boy Who Came Back From Heaven(天国から戻ってきた男の子)』の内容に似ている。
「ぼくはただもう一度みなさんに、ぼくの本『天国は、ほんとうにある』の物語は真実だということをお知らせしたいだけです」とコルトンくん。
「人々は、ぼくの物語に疑いを持つかもしれません。しかし、そのようなことによって考えを変えることはしません」と言い、「ぼくは人々に、自分の経験について話したいのです。事実として、ぼくはこの『天国は、ほんとうにある』が出版される前から、この話を友達やこの街の人に話していました」と説明した。
コルトンくんはまた、自分の物語が人々をイエスの方に向かせ続けるよう願うと言い、「イエスはあなたを本当に、本当に愛しているのです」と語った。
この映画のプロデューサー、エボン・フランクリン氏は以前、米クリスチャンポスト紙に、「ハリウッドでは、『天国は、ほんとうにある』によって、精神的に高められるコンテンツを本当に求めている観客がいることを現実に認め始めました。そして私は現に、『天国は、ほんとうにある』が他のこのようなコンテンツを市場にもたらす道を開いたと考えています。映画だけではなく、テレビ番組でもです」と語っていた。
アレックスくんの主張をもとにした本は2010年に発売され、2004年にひどい自動車事故に遭い苦しんだ当時6歳の男の子アレックスくんの物語を著している。その事故によりアレックスくんは体の一部が麻痺し、一度昏睡状態に陥ったときには生存が危ぶまれたこともあった。アレックスくんは2カ月後に意識を取り戻すが、天使がイエスに会うために、自分を天国の門に連れて行ったと語った。
米国で約180店舗のキリスト教書籍・雑貨店を展開するライフウェイ社は、自社の全店舗から本を回収すると発表し、この本を出版したティンダル社も同様に自社のラインナップから本を撤去するという。
アレックスくんは、「天国から戻ってこなかった男の子から、ライフウェイ社と他の販売者、購入者、そして天国への旅の販売担当者への皆様への公開書簡」と題した手紙の中で、虚偽を語ったことを明らかにした。
「ぼくは、天国に行ったと言えば、人の関心を引けると思いそう言いました。ぼくがそう言った当時は、聖書を読んだことがありませんでした」と説明し、「人々は嘘から利益を得て、まだ得続けています。そういった人は聖書を読むべきです。それで十分です。聖書は唯一の真理の源です」と語った。
アレックスくんはまた、現在信じている救いへの明らかな道が何であるかについても書いている。
「救いは、罪の悔い改めと、あなたが赦されるために、ご自身は罪を犯されていないにもかかわらず、あなたの罪のために死なれた神の子イエスへの信仰にのみあります。あなたが聖書に書かれている以外の天国の話を学んでも、人の手によって書かれた作品を読んでも、救われることはありません」