原子力行政を問い直す宗教者の会が主催する全国集会が、1月8日(木)~9日(金)に開かれる。会場は、8日は日本聖公会東京教区聖アンデレ教会、9日は同神田キリスト教会。テーマは「子どもたち(未来)への責任・・・健康被害と再稼働問題に、宗教者として、今、すべきことは」。
同集会の内容は、放射線被曝の影響評価(福島県民健康調査結果に関して)についての学習、パネルディスカッション「子どもたち(未来)への責任」、原発再稼働問題について経済産業省への申し入れ行動。同会は「未曾有の人災と言える福島第一原子力発電所の事故(原発震災)をへても、なお原発再稼働・原発輸出へと突き進んでいるこの国。その背景にあるゆがんだ精神構造にメスを入れなければなりません」とし、政府の「成長」へのとらわれを「人間を見失い、分断と対立を生み出し、苦しみをもたらす元凶」と指摘。また、「同じような過ち――それは、国内外の植民地化と弱い立場の人々(子どもたち)の犠牲です。足尾、広島・長崎、水俣、そして福島の痛み・・・。この痛みを受け止め、『成長』へのとらわれからの脱皮と『成熟』した社会への転換を、世に訴えようではありませんか。一人ひとりの尊さが響きあう人間関係を『成就』していくために」としている。
申し込みは、メールまたはFAXに、氏名・住所・電話番号・所属・部分参加の有無(日程・8日夕食・申入行動)を明記の上、同会事務局(FAX:03・3815・7951、メール:[email protected])まで。問い合わせは、同会事務局の担当・大河内秀人(電話:03・3812・3711)まで。
日時:2015年1月8日(木)~9日(金)
費用:参加費3000円(8日夕食付き)、講義聴講のみ2000円
※ 宿泊は各自手配
■ スケジュール
○ 1月8日(木)
会場:日本聖公会東京教区聖アンデレ教会(住所:東京都港区芝公園3−6−18)
12時:受付
13時:開会・礼拝、趣旨説明など
14時:【講義①】「放射能汚染の実態―5年目を前にして―」 講師:木村真三氏(獨協大学准教授)
16時半:【講義②】「福島県民健康調査(甲状腺検査)結果をどう評価する?」 講師:振津かつみさん(医師、チエルノブイリ・ヒバクシャ救援関西)
18時半:夕食
19時半:パネルディスカッション「子どもたち(未来)への責任」 パネラー:講師2人及び北海道保養に関わった人たちなど
21時:終了
※ 終了後、懇親会(自由参加)
○ 9日(金)
会場:日本聖公会東京教区神田キリスト教会(住所:東京都千代田区外神田3−5−12)
9時:開会・礼拝、【全体座談会①】「昨日の学習を振り返って」(課題整理、当会としての受けとめ、他)
10時:【全体座談会②】「原発再稼働問題について」(現地の声、申入書内容、他)
12時:閉会
午後:【行動】「経済産業省に対する申し入れ」(自由参加)
※ できれば法衣をまとって