私は、オレンジカウンティにあるサドルバック教会に通っている。1980年にリック・ウォレン牧師が立ち上げ、現在約2万人が毎週土曜と日曜の礼拝に集まる。世界に11のロケーションを持っており、アメリカで7番目に大きいとされる、いわゆる「メガチャーチ」だ。自宅からすぐそばにあったので行きだしたのだが、今では月に3回は賛美の奉仕をしている。
これだけの教会になると、奉仕者だけでもかなりの数で、いろいろな奉仕の場がある。「グローバルピース」という部門で長い間奉仕している友達がいる。ミヤ・スミスさんだ。
秋田出身で、仏教徒の家庭に育った。東京の電車の中で、アメリカ人のご主人、リンデルさんと劇的な出会いを果たし、結婚。カリフォルニアに来てから、育児や夫婦関係で壁にぶつかり、近所の人にサドルバック教会を紹介されたのがきっかけでクリスチャンになった。疑問を持ったありのままの自分を受け入れてくださる神様を知り、信じる決心をしたという。
そんなミヤさんに、現在の活動とこれからの課題を聞いてみた。
「現在は、夫とともにボランティアベースでサドルバックの『ジャパン・アウトリーチ・ミニストリー』と『サドルバック東京』に向けてのチームリーダーをしています。個人的には、日本にミッショントリップに行ったり、サドルバックに来られる日本人のお世話をしたり、サドルバックで日本に関する全般のこと、サドルバックから日本に行くミッションチームのコーディネートもしています。また日本語のスモールグループのコーディネーターもしています。大学時代のキリスト教概論の教授にこのことを伝えたいくらいです。まさか神様のことを全く知らなかったあんなダメ学生が、今では日本のミニストリー・リーダーをしているなんて! きっと涙を流して喜ぶことでしょう(笑)」
これからの課題と抱負は――。
「サドルバックだけでなく、日本に関する全ての教会やミニストリーにおいてもっと働き手が集まるようにお祈りください(マタイ9:38)。アメリカに住む日本人にも、私たちの行動で主の愛が伝わるように。日本の教会が以前にも増して外に目を向け、地域のニーズを汲み取って、地域に根付いて成長していけるように。教会の垣根や宗派を越えて、同じ神様を信じる者同士として、協力して働いていけるように。そのきっかけや刺激、動機付けになれたらと願っています。これからもサドルバックからミッションチームを日本に送ります。特にパーパス・ドリブンの教会成長について興味のある教会、あるいは地域に根ざしたピース(P.E.A.C.E.) プランについて聞きたい、何か一緒にしたい、という教会がございましたら、こちら(メール:[email protected]) までご連絡ください。『サドルバック東京』(フェイスブック:www.facebook.com/saddlebacktokyo)の開始については未定ですが、こちらについても主の完璧なるタイミングで備えられるようにお祈りください」
二人の子どもを抱え、忙しい中でもいつも笑顔で奉仕するミヤさん。そのイエスさまを愛する姿に、日本人の救いのために時間を惜しまない信仰に、私はいつも励まされている。
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マリ・パクストン(Mari Paxton)
日本でスタジオミュージシャン、コマーシャルシンガーとして活躍後、オーストラリア、アメリカへ渡る。結婚後、ラマーズクラスで知り合った牧師夫妻を通して教会に導かれ、クリスチャンに。家庭集会を日本人主婦向けに始める。現在、南カリフォルニアのサドルバック教会(リック・ウォレン牧師)でゴスペルクワイアのソリストとして活躍し、3人の子どもの成長とともに、夫婦向けの家庭集会をホストしている。今年9月には、アンディ・デロス・サントスのプロデュースでアルバム「主を信じよう」(iTunesにて配信中)を発表した。