国際基督教大学(ICU)の社会科学研究所(SSRI)が主催する2014年度国際シンポジウム「ナショナリズムを超えて?―アジアにおける平和構築と宗教―」が、12月20日(土)に東京都三鷹市の同大学で行われる。参加無料。共催は上智大学グローバル・コンサーン研究所(IGC−上智大学)、ICU平和研究所(PRI−ICU)。
シンポジウムでは、ナショナリズムのもたらす危機の兆候が現れつつあることについて、各問題を提起し、アジアにおける平和の可能性を批判的に検討する。また、アジアの中でナショナリズムの台頭に対抗するために何ができるか。もしできるならば、地域の平和構築において異教徒間の対話はどのような役割を果たし得るかなどを検討する。
詳細はこちら。問い合わせは、ICU社会科学研究所(電話:0422・33・3224)まで。
日時:2014年12月20日(土)午前10時半~午後5時半
場所:国際基督教大学東ヶ崎潔記念ダイアログハウス 国際会議室(住所:東京都三鷹市大沢3−10−2)
※ 日・英同時通訳あり
■ 議題・講演者
○ ナショナリズムを超えて?タゴールと現代インド(午前11時~12時)
・「タゴールと批判的ナショナリズム」:スディプタ・カヴィラジュ氏(コロンビア大学教授)
討論者:ジョルジオ・シャーニー氏(ICU社会科学研究所所長)
○ 安倍政権下の日本のナショナリズム(午後1時~3時)
・「岐路に立つ日本政治と東アジアの将来:憲法破壊、靖国ナショナリズム、平和構築の課題」:千葉眞氏(ICU平和研究所所長)
・「日本における歴史、政治、アイデンティティ」:中野晃一氏(上智大学教授)
討論者:稲正樹氏(ICU教授)、木部尚志氏(ICU教授)
○ 北東アジアにおけるナショナリズム、宗教、平和構築(午後3時15分~5時15分)
・「互恵的非支配の宗教ナショナリズム:安昌浩の人道的コスモポリタニズム」:カク・ジュニョク氏(崇實大學校准教授)
・「転覆と抵抗の契機:日本帝国におけるナショナリズム / 帝国主義思想の意図しない帰結」:條都子氏(キングストン大学准教授)
・「仏教、理性、大東亜共栄圏:戦前期の日本における多文化主義とナショナリズム」:清水耕介氏(龍谷大学教授)
・「日本の近代と二つのナショナリズム:権威主義的独裁とナルシシズム的攻撃性」:出口剛司氏(東京大学准教授)
討論者:木部尚志氏(ICU教授)、ソー・ジェジョン氏(ICU上級准教授)