「そして、彼を外に連れ出して仰せられた。『さあ、天を見上げなさい。星を数えることができるなら、それを数えなさい。』さらに仰せられた。『あなたの子孫はこのようになる。』彼は主を信じた。主はそれを彼の義と認められた」(創世記15:5~6)
アブラハムは、主を信じて義とされました。しかし、次です。
「また彼に仰せられた。『わたしは、この地をあなたの所有としてあなたに与えるために、カルデヤ人のウルからあなたを連れ出した主である。』彼は申し上げた。『神、主よ。それが私の所有であることを、どのように知ることができましょうか』」(創世記15:7、8)
神様はカナンの地を与えるとおっしゃいますが、祝福は受け取らなければ自分のものになりません。私たちも、すべての問題に勝利するために、いったいどれだけ苦労しなければならないのかなどと思ってはなりません。試練というものは、私たちを訓練するためにあるのです。
イスラエルの民が奴隷の地、エジプトから解放されてカナンの地に帰る時、40日ほどで帰れる距離を40年もかかったのです。それは、祝福を受け取らないからです。イエス様の十字架によって頂く多くの祝福があるのに、アブラハムのように「私の所有であることを、どのように知ることができましょうか」などと言っている間は、自分のものとはなりません。
「すると彼に仰せられた。『わたしのところに、三歳の雌牛と、三歳の雌やぎと、三歳の雄羊と、山鳩とそのひなを持って来なさい。』彼はそれら全部を持って来て、それらを真っ二つに切り裂き、その半分を互いに向かい合わせにした。しかし鳥は切り裂かなかった。猛禽がその死体の上に降りて来たので、アブラムはそれらを追い払った。日が沈みかかったころ、深い眠りがアブラムを襲った。そして見よ。ひどい暗黒の恐怖が彼を襲った」(創世記15:9~12)
神様と祝福の契約を結んだのに、どうして「ひどい暗黒の恐怖が彼を襲った」のでしょうか。それは祝福を受け取っていないからです。
「そこで、アブラムに仰せがあった『あなたはこの事をよく知っていなさい。あなたの子孫は、自分たちのものでない国で寄留者となり、彼らは奴隷とされ、四百年の間、苦しめられよう。しかし、彼らの仕えるその国民を、わたしがさばき、その後、彼らは多くの財産を持って、そこから出て来るようになる』」(創世記15:13~14)
私たちにもイエス様によってアブラハムへの祝福が及んでおり、すべての呪いから解かれています。「病気、経済、第二の死、全ての呪いから解かれている、その祝福は私のものです!」と言い切った人は、それを受け取るのです。
神様のおっしゃることを受け取る時、その祝福を受けるのです。聖書は私たちに、受け取りなさいと教えています。
「キリストは、私たちのためにのろわれたものとなって、私たちを律法ののろいから贖い出してくださいました。なぜなら、『木にかけられる者はすべてのろわれたものである』と書いてあるからです。このことは、アブラハムへの祝福が、キリスト・イエスによって異邦人に及ぶためであり、その結果、私たちが信仰によって約束の御霊を受けるためなのです」(ガラテヤ3:13~14)
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徐起源(そう・きうぉん)
ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。
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